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2021年6月7日 オーラルケア

歯周病を予防する

日本人の成人の約8割が罹患しているといわれる歯周病は、成人が歯を失う主な原因となっています。口の中だけではなく全身の健康にも影響し、糖尿病や動脈硬化症等、様々な病気の原因になったり、病気の症状を悪化させたりすることもわかってきました。

歯磨きを丁寧にすることは、歯そのものをケアするとともに、歯茎の健康にもつながっていますが、歯周病予防のために、歯磨き以外にも気をつけたい点をご紹介します。

 

唾液を増やす

よく噛む

しっかり噛んで食事をすると、唾液の分泌が盛んになります。唾液の中にはラクトフェリンなど殺菌作用のある物質が含まれ、有害な歯周病菌を殺菌してくれます。また、唾液が増えると胃腸の消化吸収力がより高くなり「免疫力」が高まり、代謝も上がります。脳に流れる血液量も増え、脳が活性化して記憶力や思考力もアップして、良いこと尽くめですね!

 

唾液腺のマッサージ

唾液の分泌は、ストレスや加齢によっても減少します。体を軽く動かしてリラックスしたら、水分を補給して、唾液腺のマッサージ!

人差し指から小指まで4本の指を両頬に当て、上の奥歯のあたりに当たるようグルグルと10回ほどマッサージしましょう。また、耳の下からアゴの下まで五か所くらいを順番に押したり、アゴの内側の柔らかい部分を両手の親指で突き上げるように押したりしてみてください。じんわりと唾液が出てくるのを感じませんか?

楽しいおしゃべりも、ストレス解消と唾液の分泌にはかかせませんね。

 

休養をとって疲れをため込まない

よく眠れなかったりストレスがあったりすると「免疫力」が低下して、風邪やインフルエンザなどの病気にもかかりやすくなりますね。これは口の中でも同様で、「免疫力」が低下すると歯周病菌が口の中で増殖して歯周病のリスクが高まります。風邪をひくと歯茎が腫れるという人は、これが原因のひとつとなっています。

「免疫力」をキープする基本は、よく寝て疲れやストレスをため込まない規則正しい生活を送ること!仕事中もこまめに休憩をとって、体を軽く動かし、気分を切り替え、ストレスをためないようにしましょう。

 

タバコの影響

タバコを吸う人と吸わない人では歯垢の付着、歯周ポケットの深さなどで歴然とした差があるそうです。歯垢の付着度合いは、タバコを吸っている人の方が、より高く、歯周ポケットの深さもより深い傾向に・・・

タバコを吸うと血管は収縮し、血液の流れは悪くなり「免疫力」を低下させてしまいます。血管そのものにダメージを与える訳ですから、動脈硬化による脳梗塞や心筋梗塞など命の危険もはらみます。また、タバコに含まれるニコチンには、歯茎の組織を破壊し、修復を妨げる働きがあります。タバコは、歯茎の炎症を抑える働きのあるビタミンCも壊してしまうので、歯周病をより治りにくくします。

 

歯周病菌が病気を悪化させる

心筋梗塞で亡くなられた方の心臓からは、たくさんの歯周病菌が見つかっているといいます。本来細菌や細菌が出す毒素は、口の中の粘膜に阻まれて体内に侵入することはできません。しかし、歯周病により歯周ポケットが深くなると、内側がただれて傷などができ、そこから細菌などが入り込むのです。歯周病が進行すると、血流にのって運ばれた毒素や炎症性の物質は、動脈硬化を悪化させ、狭心症や心筋梗塞などの心臓疾患を引き起こすことになります。

他にも、妊娠中に重度の歯周病になると、炎症物質の刺激により早産や低体重児が生まれるリスクが高まりますし、高齢の方は特に、誤嚥により食べ物とともに肺に入った細菌が、中で炎症を起こす可能性もあります。

こうしてみると、歯周病菌が口の中だけの病気ではなく、全身の病気を悪化させる原因となっているのは明らかです。

 

虫歯や歯周病の予防には、歯磨きによる歯垢の除去が欠かせません。同時に、口の中を細菌が繁殖しやすい環境にしないこと、体の免疫力を低下させないことが重要です。

口内を清潔に保ち、いつまでも健やかな歯と歯茎で、おいしい食事を楽しみたいものですね。

 

参考:『専門医が教える「歯」の守り方』朝日新聞出版

(2014.06げんき夏号より抜粋)

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