2022年7月1日熱中症

熱中症になる前に

今年の梅雨は、数日の土砂降りがあった程度で、例年よりもずいぶん短く、熊本は1951年の統計開始以来、最も早い梅雨明けとなりました。6月中の梅雨明けは初めてのことだそうです。梅雨が明けたら連日の猛暑で、真夏が急にやってきた感じですね。いきなりの暑さに体が参っている方も多いのではないでしょうか？熱中症で救急搬送される人も増えています。しっかり水分とれていますか？

体内での水のはたらき

人間の体内にある水は、成人だと体重のおよそ60％、体重50kgの人の体には約30リットルの水がある計算になります。

水は、血液などに溶け込んだ栄養を運び、体全体にいきわたらせ、尿や便などの形で体内の老廃物を排泄しています。また、汗をかくことで体温調節をするなど、私たちの体内で忙しく動き回っています。

体内の水分が不足すると、汗や尿が出にくくなり、体温調節ができなくなったり、体内に老廃物が溜まったりして、全身の機能に障害を起こすので大変危険です。まさに水は、命の源なのですね。

子どもは特に注意！！

赤ちゃんは体重の75％が水分・・・汗をたくさんかいた時や、下痢や嘔吐で水分が不足した場合、大人よりも早く脱水症状に陥ります。外に出かける時、小さいお子さんや犬は、大人よりも地面に近い場所で歩くことになります。大人が感じる以上に高温の環境下にいるということを忘れずに。夕方の涼しい時間帯でも、アスファルトをさわってみると、まだまだ熱がこもっているかもしれません。これからの季節、特に注意が必要です！

お休み前に水分補給

夜中のトイレに行くのがイヤで水分を控えるという方は要注意！血液がドロッとして血管が詰まりやすくなります。寝ているときも汗をかき、水分は減っていきます。お休み前やお目覚めの時には是非コップ一杯の水をとりましょう！また、食事や水分を十分にとらない状態で、車や飛行機などの狭い座席に長時間座っている場合も、血行不良が起こり、血液が固まりやすくなります。ドライブの際は時々休憩を入れ、軽く運動し、こまめな水分補給を心がけましょう。