まだまだ暑い日が続いていますが、ようやく少しだけ秋の気配も感じられるようになってきました。季節の変わり目には体の不調も現れやすいものです。今年の夏も毎日本当に暑すぎましたね…

 

病気の初期症状には共通のものが数多くあります。例えば、「食欲がないのは夏バテのせいだろう」「台風が近づいているからいつもの頭痛だろう」「咳が出るのは軽い風邪だろう」など・・・そのうち治るだろうと軽視していませんか？○○だろうと自己判断で受診が遅れた時、重大な病気が隠れていて取り返しのつかないことになるかもしれません。

 

からだのシグナルでわかる病気の前兆

 

起床時

頭痛・・・脳腫瘍や髄膜炎、硬膜下血腫

手足、顔のむくみ・・・腎臓病や心臓病

手のこわばり・・・関節リウマチ

 

食事

食べ物が喉につかえる・・・食道炎、食道がん

胃のもたれ・・・胃炎、胃がん

空腹時の胃の痛み・・・胃・十二指腸潰瘍

やたらと食欲がある・・・甲状腺機能亢進症、糖尿病

食事中よくむせる・・・認知症、脳血管障害

 

トイレ

便が黒い・・・食道潰瘍、胃・十二指腸潰瘍、出血性胃炎、胃がん

便に血が混じる、頑固な便秘・・・大腸ポリープ、大腸がん、クローン病、潰瘍性大腸炎

尿の量が多い・・・腎機能低下、糖尿病、高血圧

尿の色がいつもと違う・・・尿路結石（血尿）、膀胱炎（白濁）、肝炎（茶褐色）

 

日中

ないはずの黒いものが見える・・・飛蚊症、網膜剥離、眼底出血

疲れやすい・・・貧血、糖尿病、腎障害、肝炎、ギランバレー症候群、うつ病

喉が詰まって左肩が痛い・・・狭心症、心筋梗塞

声がかすれる、咳や痰が出る・・・声帯ポリープ、喉頭がん、肺炎、肺がん

耳鳴り・・・脳腫瘍、メニエール病

 

就寝中

寝汗・・・甲状腺機能亢進症、バセドウ病

寝ているのに動悸を感じる・・・不整脈、高血圧、自律神経失調症、甲状腺機能亢進症

 

例に出したのはほんの一部で、症状には個人差もあります。体温、血圧、脈拍、体重の急激な変化、頭痛、腹痛、関節などの痛み、尿や便の色・・・体が何かしらＳＯＳを出した時、些細な不調だと放置せず、きちんと受診することが大切ですね。

（参考：図解 からだのしくみ大全　監修 伊藤善也　永岡書店）