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近くの木々が少しずつ色づいてきました。今年は暑さにさらされる期間が長かったせいか、金木犀の花が開くのもずいぶん遅いようです。植物も人もバテ気味で、体調不良を感じられている方も多いかと思います。
秋はこれから来る寒さに備えて栄養を蓄える季節です。体に良いものを、偏りなくほどよく食べたいですね。
この季節に美味しくなるお芋やきのこ類は、食物繊維が豊富なので、胃腸を整える手助けをしてくれます。サツマイモには、抗酸化作用のあるビタミンC、細胞の老化を防止するビタミンE、むくみ改善のカリウムなど、美容に良い栄養素も沢山含まれています。サツマイモのビタミンCは、でんぷんに守られていて加熱しても壊れにくいそうです。甘みを出すためには低温でゆっくり加熱を。低カロリーでお肌に嬉しいビタミン類も豊富なキノコ類、とくにマツタケにはお肌や髪を作るビタミンB6が含まれていて、しめじには肌の新陳代謝を促し、肝機能を強化するオルニチンが豊富です。
涼しくなると、夏の暑い時期に比べて水分をあまりとらなくなって、便秘になる人も増えるそうです。水分補給はしっかりこまめに。朝目覚めのコップ一杯のお水を白湯に変えれば、胃腸が動き出し食欲が増して代謝が上がり、身体も温まります。お湯を沸かした後、体温よりも少し高い温度まで冷ますのが適温です。朝起きた時だけでなく、毎食前に飲むことで消化の助けになり老廃物の排出にもつながります。
素材そのものを味わうのも良いですが、ひと手間加えてより効果的にその栄養を体内に摂り入れたいものです。特に発酵食品は、昔から人々の健康に役立ってきました。保存性が上がる、味わいや香りが良くなる、栄養価・健康調節機能がアップ、体内に吸収されやすくなる、免疫力が高まる・・・良いことばかりですね。日本人が知恵と工夫で長年食してきた、ぬか漬け・納豆・味噌・甘酒などの発酵食品を積極的に摂って、腸内環境を整え、若々しく元気でいられるよう腸を活性化しましょう!