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カビに続いてダニの繁殖も厄介です。カビと同様、気温25~30℃、湿度60~80%くらいがダニにとって居心地の良い環境です。カーペットや畳、布団、ぬいぐるみなど、潜り込む場所があるものに繁殖し、ホコリ、人間のフケや垢、髪の毛、食品などの汚れがエサになります。
増えすぎて鼻炎やぜんそくなどアレルギーの原因となる前に、しっかり対策をしましょう。
フケやアカなど、人間の表皮カスはダニの大好物。寝具には適度な湿度や温度があるのでダニが繁殖しやすいのです。布団や枕に潜むヒョウヒダニ(チリダニ)の場合、卵から大人になり、次の卵を産むまでのサイクルは3週間程ですが、ダニにとって最適な条件が揃うと、それよりずっと短くなるそうです。週に1回、寝具のカバーを交換すれば、雑菌やダニの爆発的な増加が防げるとのこと。特に、直接肌に触れる枕カバーの場合、3日に1度は洗濯したいところですね。枕カバーの洗濯頻度を上げただけで、頭皮のかゆみ、肌荒れ、吹き出物がおさまったという話も聞きます。素材によってお手入れの方法は違いますが、枕自体やクッションも洗えるものは時々洗ってすっきりさせましょう。
ダニは『50℃の熱で20~30分、60℃の熱なら一瞬で死滅』します。生きたダニは、繊維にしがみついているので、いきなり掃除機をかけても吸い込めません。両面をしっかり干すか、布団乾燥機で熱した後に掃除機をかければ、死んだダニを除去することが可能です。『加熱は3か月に1度、掃除機がけは1週間に1度』を目安に!
小麦粉やお好み焼き粉・パン粉などの管理も要注意です。密封された瓶やプラスティック容器に入れて保管しても、開封時に入り込んだわずか数個体から、何万、何十万と増殖することになります。冬に飲み残したココアパウダーを次のシーズンに飲もうとしたら、ダニや虫が湧いていた!という怖い体験をした方も😲 ダニは変温動物なので5℃以下という冷温環境では、活動も増殖もできません。粉の中にダニが混入したとしても、冷温状態に保っておけばダニが異常に増えることは避けられます。
賞味期限は未開封が大前提です。開封後は早く使い切るようにし、もし残ったら、粉にニオイが移らないよう密閉容器に入れて『冷蔵庫で保管』しましょう。
参考:『アレルギーから子どもを守る ―ダニ対策24の秘訣―』東京図書出版
『ラクラク楽しい♪家事の基本大事典』成美堂出版
(2017.06げんき夏号より抜粋)