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2022年6月1日 ブログ

食中毒予防のポイント

梅雨から夏にかけて、食中毒を引き起こす菌には居心地の良い温度や湿度になり、菌はどんどん増えていきます。また、食中毒の原因物質が体の中に入ると、蒸し暑さにバテて免疫力が落ちた小さなお子様や年配の方などは、重症化する場合もあり注意が必要です。予防のポイントは、食中毒菌を「付けない、増やさない、殺す」の三つです。「食事の前に手を洗う」、「お肉にはよく火を通し、食べるお箸と焼くお箸は別々に」、など基本的な事を守るだけでもずいぶん防げるものです。そしてたとえ体に菌が入っても負けない基礎体力もつけておかなければなりません。暑い中でも健康な毎日を過ごしたいものですね。

 

お弁当のご飯には梅干しを!

抗菌作用をより効果的にするなら「日の丸弁当」よりも、梅干しを潰してあえるのがお勧めです。お米にを(2合に大さじ1弱)加えて炊いても、ご飯が傷みにくくなります。そして、ご飯やおかずが冷めるまでは蓋をしないように。炒めものやあえもの、おひたしなどの隠し味にも梅干しや酢を少し加えると、防腐・静菌効果が期待でき、酸味が食欲をアップしてくれます。

 

和食といえば?

わさびや生姜・大葉にも抗菌効果があります。日本食の代表ともいえる寿司は、ネタと酢飯、わさびやガリ(生姜の甘酢漬け)の組み合わせで、食中毒の予防をしながらおいしく食べられる、まさに日本人の食の知恵ですね。また、刻んだりすりおろしたりして料理に加えれば、味わいにアクセントがつき、食欲も増し、消化を助ける作用もあり一石二鳥です!

 

食後には一服のお茶を

お茶に含まれるカテキンは、食中毒の原因となる様々な病原菌に対する抗菌作用を持っています。病原性大腸菌O-157を培養液に入れた後、緑茶を加えると、1時間後から菌が減り始め、3時間後には激減、5時間後には完全に死滅したというデータもあります。緑茶に含まれているカテキン類の中でも特にエピガロカテキンガレート(EGCg)の働きは顕著です。その昔、毒消しに緑茶が用いられていたことが示すように、緑茶カテキンの解毒・抗菌作用は、食中毒予防に利用されてきたのです。また、食後、一杯のお茶でホッと一息リラックス、口臭の予防、お茶うがいで風邪予防など、緑茶の利用価値は大きいですね!!

 

(2012.06げんき夏号より抜粋、改訂)

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